06278 研究室の電波時計の時刻が合わないのでデジタルアナログ時計を導入して解決しました
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研究室のshioスタジオで長年使っている電波時計が不調。時刻が1分以上進んでいる。 オンライン授業の開始と終了を正確に行うため、秒まで正確なアナログ時計が必要。 大学によって90分とか100分といった単位で1コマが定められているため、開始時刻から直感的視覚的に終了時刻を認識するには、アナログ時計が最適です。
窓際などあちこち移動させつつ時刻サーバの電波を強制受信するモードでトライしたけど、一向に電波を受信しない。自動的に時刻が合うはずの設計なので手動調時はシンプル。ボタンは1個、針を進める機能のみ。少し進めておいて正しい時刻に作動を再開させればいい。しかし合わせても徐々にずれていく。
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この問題、以下の順序で調べ、工夫し、解決しました。
1. Wi-Fiで自動的に時刻が合う時計を探す
2. BluetoothでiPhoneアプリから時刻を合わせる時計を見つける
3. Wi-Fiで自動的に時刻が合う時計を発見
4. 電波時計の電波を室内で発出する機器を発見
5. Echo Spotを常時表示アナログ時計にしてみた(成功)
6. Apple TVにアナログ時計アプリを入れてみた(成功)
7. ブラウザでもアナログ時計を表示できる(おまけ)
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1. Wi-Fiで自動的に時刻が合う時計を探す
室内にはWi-Fiが飛んでいるから、それにつないで正しい時刻を取得する時計がベストだろう。
探してみました。
発見できず。
探し方が不十分だったのかもしれませんが、見つけられませんでした。
2. BluetoothでiPhoneアプリから時刻を合わせる時計を見つける
その過程で、iPhoneにアプリを入れてBluetoothでつないで時刻を合わせる仕様の掛け時計はありました。
気温と湿度が表示されることも含めて魅力的。
とはいえいまどき手動で時刻を合わせる時代じゃないでしょう。自動的に合ってほしい。
3. LANで自動的に時刻が合う時計を発見
LAN接続によって自動的に時刻が合う時計がありました。
これはいい!!
と思ったけど、時計とは別にNTPサーバも導入する必要があってお手軽ではない。最小構成でも非常に高額。ちょっとshio.iconの用途とは違いそう。
別のメーカーの製品も同様。
4. 電波時計の電波を室内で発出する機器を発見
インターネット上のNTPサーバから時刻を取得し、その時刻情報を室内の電波時計に対して送信する機器を発見。素晴らしい!!
届くのは10m程度の距離らしいので研究室でも利用可能。
とはいえ、これに19,800円払うか。
1桁少なければ買ってみてもいいけれど、もっといい解決法はないものか。
5. Echo Spotを常時表示アナログ時計にしてみた(成功)
研究室で使っていなかったEcho Spotを発見。そのまま時計表示ができそう。
https://gyazo.com/467b052202c631ef83e58215afffff92
起動してみたところ、画面に時計が表示されるものの、各種の情報やAlexaに問いかけるヒントなどがたびたび表示されて、事実上、時計を常時表示する置き時計としては使い物にならない。
そこで画面を上から下方向にスワイプして「設定」を開き、「ホーム・時計」→「ホームコンテンツ」を開いて「コンテンツ」のすべてをoff(スライダスイッチを左)に設定。特に、末尾の「連続」をoffにするのが重要。
すると、完全に時計のみになりました。もちろんカメラなど諸機能もできる限りoff。
さらに時計の外観は「モダン」→「ネオンパステル」に設定してシンプル。スウィープ運針なのも好印象。
なお万が一、時計以外が表示された場合は「アレクサ、ホーム」と話しかければ時計表示に戻ります。
オンライン授業スタジオのカメラとして常時利用しているSIGMA fpのすぐ隣にこれを設置。授業中、レンズを見ている時に、周辺視野で時計も目に入るようになりました。 https://flic.kr/p/2mAE1n5 https://live.staticflickr.com/65535/51588004246_d1db627afe_k.jpg
6. Apple TVにアナログ時計アプリを入れてみた(成功)
もうひとつ、隣のモニタに時計を表示できたらベスト。と、ここにモニタを置いた時から考えていたが積極的に探していなかった。このモニタはApple TVに接続しており、普段は研究室でゼミなどを行う際にshio.iconや学生たちのMac/iPhone/iPadからワイヤレスで資料やScrapboxを表示する用途に使っています。 最初に見つけたのはこちら。
背景が白いのが残念。
App Storeのスクショでは黒背景があったので購入したのですが、どうやら昼夜で自動的に背景色を変更する仕様の模様。運針がステップ運針なのも気になる。できればスウィープ運針が望ましい。また天気情報も非表示にしたい。以上3点、作者にメイル送信済み。
次に見つけたのがこれ。
背景が黒。時計のみのシンプル表示。ステップ運針ではあるけれど、他のアプリに比べたら圧倒的にいい。
気に入りました。これを導入。
モニタが焼き付かないか、少々気になりますが、それもまた実験。焼き付いたとしても数字とメモリ部分が残るのみであれば、大したことないでしょう。授業開始前に表示を開始して、終了時にoffにすれば最小限の負荷で済むはず。
すでにほとんど最高の環境を実現したと思っていたオンライン配信スタジオですが、まだこうして改良できる。少しずつ良くする工夫を重ねるのが楽しい。
気づいたら、昨日、秒まで合わせたはずの電波時計はもう3秒進んでる。寿命なのかしら。電波時計のムーブメントは精度が低いので、いたし方あるまい。
それにしても現代の掛け時計、普通にWi-Fi接続して時刻を取得する機能を入れればいいと思うのですが、難しいのでしょうか。Wi-Fi接続のパーツも相当小さくなっているので、そろそろ実現してもよさそう。政策的に作らないのでしょうか。
7. ブラウザでもアナログ時計を表示できる(おまけ)
ブラウザで下記のような時計を表示するサイトもあります。
https://gyazo.com/7520bc94086c424fae5e964582cdffe6 とある大学では期末試験の時刻表示に、プロジェクタに接続したiPadの時計を用いていますが、これなら、どんなIT端末でもアナログ時計を大きく表示することができますね。
【追記】
早速MacBook Airにイヤフォンをつなぎ、電波時計(下の写真中央上部)の横にぶら下げたところ、数分で、秒針が2秒間ほど12の位置で停止し、その後、再度動き始め、電波調時に成功しました。感動!!。
ご教示くださった安 啓一さん、どうもありがとうございました!!
それにしてもまったく使う機会がなくなったイヤフォンがこんなところで役に立つとは!!
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